肌色いろいろ〜各油性色鉛筆のブランドの比較

このページでは、いろんなブランドで出ている「肌色」を比較します。手元にあるトンボ色鉛筆、ダーウェントアーチスト、リラ、三菱ペリシア、Prismacolor Verithin、ホベインアーチスト、ポリクロモスのいわゆる「肌色」を実際に塗ってみたものを、写真に撮って一覧比較できるようにしました。

とはいえ、まずは「肌色」の定義が難しいので、そこから考えてみましょう。

肌色とは何ぞや

多くの人が「はだいろ」として認識している色は、よくよく聞いてみると微妙に違う色だったり、全然違う色だったりします。
人種、年齢、時間帯、当たっている光の種類、体温の高さによって、写真にうつっている「人の肌の色」は全然違いますし、絵でもそういった違いを意識したほうが、いい絵につながりやすいかもしれません。特に、昔ながらの「肌色」は、人種差別につながる恐れがあるせいか、「はだいろ」という名前がついた色鉛筆がなくなり、トンボさんでは「うすだいだい」になっています。

とはいえ、顔の面積の大半が「肌色」ですから、どの色を使うか悩ましいですよね。私自身も、自分の絵の方向性がよくわからず、いろんなタイプの肌色を塗っていた時期があるので、手元にたくさんの「肌色っぽい」色鉛筆があります(ネットで買うときに、肌色だと思って買ったけれど、手元に届いてみたら全然違った色も含めて)。

いろんな肌色

手持ちの油性色鉛筆を使って肌色を比較してみました。使っているのは、SOHOという名前の、わりと安価な紙です。発色や、色の見え方は、紙の種類によって少し変わってくるので、参考程度にご利用ください。
クリックすると、ばら売りしているショップの商品ページに飛びます。ばら売りがない場合は、セットで売っている商品を紹介します。
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トンボ
うすだいだい
Derwent Artist
Flesh Pink
Derwent Artist
Light Sienna
Lyra
Rembrandt Polycolor
Cinammon
三菱ペリシア
Light Flesh
Prismacolor Verithin
Light Peach
ホルベインアーチスト
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Apricot IvoryBeige Sand Flesh Jaune Brilliant Cinammon
ファーバーカステル ポリクロモス
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Light Flesh Medium Flesh Dark Flesh Cinammon Raw Umber Brown Ochre Burnt Ochre


各ブランドの特徴

上記の「肌色」は、すべて、グラデーションで塗っています。一番上の方は、かなり強めの筆圧で塗っています。
円の右半分は、白い色鉛筆で強く塗りつぶしています(いわゆる「バーニシング」を施しています)。

軟らかさ

トンボが0スタートだとすると、ホルベインアーチスト、ポリクロモスは若干軟らかく感じ、ペリシアはかなり軟らかい塗り心地。
ダーウェントアーティストは、トンボのうすだいだいよりも硬く、筆圧が強かった部分は紙面が傷つきました。とはいえ、強めに塗らないと、SOHOペーパーでは発色がいまいち(全部グラデーションで塗っていますが、上部分がかろうじて見えるくらい)。

LYRAは色味が想像と全然違っていたのですが、Derwentより軟らかめです。

Prismacolor Verithin(並行輸入品。日本国内のものはKarismacolorに改名)は、かなり硬いです。まあ、硬いのが売りなんですが。

硬さで言うと、Verithin > Derwent > トンボ >= LYRA > ホルベイン > ポリクロモス >>ペリシアという印象。Verithinが一番硬くて、ペリシアが一番やわらかい。(ホルベインはJaune BrilliantとCinnamon以外はかなり硬かったです。)

塗りやすさ

硬い色鉛筆のほうが、コントロールが簡単です。LYRAもやや柔らかいですが、塗りやすい部類に入ります。

ホルベインアーチストは、ロウなど、固めるための素材が少ない影響か、独特なタッチです。慣れていないと苦戦しますが、私はそろそろ慣れてきました。

三菱ペリシアは、薄塗りがかなり難しく、ムラになりやすい印象。慣れればかなりいいと思いますが、まだ私は慣れていません。厚目のざらざらした紙(水彩紙だと、中目くらい)だと、結構塗りやすくなるのですが・・・。あと、薄塗りをあきらめて、こってり塗るつもりになったほうが、なんだか塗りやすい気がします。

ポリクロモスは、塗りやすさ、ムラになりにくさ、発色の良さで100点満点。でも、日本のアニメっぽい肌色とは程遠いです。

発色の良さ

ポリクロモスは一番高いのもあって、一番発色がいい気がします。ホルベインより硬いのに。ホルベインはと言うと、Ivoryは異様に硬く、色のノリも悪い。
ペリシアもかなり発色がいいです。トンボも、お値段と硬さの割には発色がいい。DERWENT Artistsは、全体的に硬めなシリーズらしく、中でもこの系統の色は発色がいまいち。

注意

上の色を塗った紙はマルマンのSOHOで、円の周りに塗っているのは、トンボの「すみれいろ」です。名前をクリックすると、アマゾンの商品ページに飛びますが、マルマンSOHOも、トンボの色鉛筆も、割とどこでも見かける商品だと思います。(私自身は、ドラッグストア、ドンキホーテ、ケーヨーデーツー、イトーヨーカドーの文具店あたりで見かけています)
画面によって色の見え方が違いますので、もし本当に参考にされたい場合は、実際にご自分で同じ紙と色鉛筆を使って塗ったものを並べて、画面が黄ばんで見える場合、青みがかかって見える場合は、ご自分の目で補正をかけてください。

すべての円をまとめた画像はこちらです。上からトンボ色鉛筆、ダーウェントアーチスト、リラ、三菱ペリシア、Prismacolor Verithin、ホベインアーチスト、ポリクロモスの肌色を一覧表示しています。
(もしくは、次の画像をクリックすると、大きい画像のページに行きます。戻るボタンでこちらに戻ってきてください)

肌色比較


各ブランドの「肌色」色鉛筆を比較した感想(総括)

ただアニメっぽい「肌色」を塗りたいということならば、トンボのうすだいだいが一番コスパがいいですね。発色はそこそこよくて、安い。塗り心地もそんなに悪くない。
とはいえ、トンボは耐光性が高くないので、額に入れて飾ったり、長期間持っていたいという人にはお勧めできません。
長期保存をしたいのであれば、色合いが似ているホルベインのJaune Brilliantを含めた、アーティスト用の色鉛筆のほうがおすすめです。

というか、そもそも、キャラクターを塗る場合、「どんな肌色を使うか」というよりも「どう肌を塗るか」というほうが重要だと思います。詳しくは次の講座で!
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