アーティスト用色鉛筆とは

アーティスト用色鉛筆は、「顔料の含有量が多く、作品の色あせが少ない色鉛筆」というものがほとんどです。もちろん、プロのアーティストじゃなくても使えます。普通の色鉛筆の作品を室内で飾っておくと、10年くらいで「なんだったっけ?この色??」と首をかしげるレベルに色あせてしまったのですが、どうやらアーティスト用は数十年〜100年くらい色が持つようです。(実際は、紙の質にもよりますが)

手元に学童用の色鉛筆がある場合、色の塗り方(塗る方向、筆圧、色混ぜなど)の基本を安い学童用で行い、色鉛筆の特性がわかってきてからプロ向けの高級な色鉛筆を使うといいと思います。ちなみに、色の混ぜ方や発色は、学童用とアーティスト用では全然違うので、学童用で自分の納得できる絵を描けるようになってからアーティスト用に移行すると、イメージ通りに発色しなくてイライラすることに(笑)

ちなみに、作品が色あせないというのは、経年劣化で色が飛んだり、変色する度合いが少ないという意味で、コピー機やスキャナで読み取った時に色が落ちないという意味ではありません。色鉛筆は、白鉛、蝋(ろう)、顔料を混ぜて作るので、きっちり塗り込むと、紙面がつるつるして、光を反射してしまいます。色調整をしたり、スキャナに黒い布をかぶせて外側からの光による乱反射を防いだり、色塗り時点で手袋をはめるなどして手汗で紙がゆがまないようにしたりといった工夫が必要です。

国産アーティスト用



トンボ色辞典


第1集が特に面白い色合いが含まれている。硬め、とがらせやすく、細かいところまで描写できる。微妙な色合いが多いので、表現の幅は他のブランドと合わせるとかなり広くなる。
単体で使うと、若干薄い色合いで、ふわっと優しい印象になりやすい。黒も真っ黒と言うより、チャコールな感じでほんわりしている。
細く尖らせることができるので、細かい描写がしやすいが、色合いの印象的にフォトリアルには不向き。
耐光性については何も記載がなく、耐光性が低いという噂も。そう考えるとアーティスト用なのかちょっと微妙
全部で90色。

三菱ペリシア


ねっとり描く感じ。ちょっと紙に触れただけで厚く塗っていくような、他の色鉛筆にはない不思議な感触。ポスカペンと書き心地が似ている。色の乗りは国産ブランドの中でも随一。「色鉛筆」として見るとかなり癖があるけれど、「ペリシア」という別物だと開き直って使いこなすと、かなり面白いと思う。私も何色か使用している。色がたくさん混ぜやすい反面、均一に混ぜるのにはテクニックが必要。
細かく描くことはできないので、細密なフォトリアルよりも、油絵っぽい、「ザ・絵画」という絵と相性がよさそう。
軟らかいけれど、意外とカッターで削りやすい。耐光性は高いらしい。
全部で36色。

ホルベインアーチスト


絵の具メーカーのホルベインが出している色鉛筆。透明感がある色合い。軟芯と言われているけれど、薄い色は硬めなものが多い。ケント紙だと、全然色がのらないものもあるけれど、中目紙あたりだと「硬い」と思っていた色鉛筆でもよくのる。ペリシアほどではないが、発色は強い。アニメ調というか、なんというか、鮮やかな雰囲気。
150色の紙箱の色の並べ方が、イエローベースとブルーベースに分かれている(特に緑系)で、結構塗りやすい。うっかりばらしてしまうと泣けてくる。
彩度が高めなものが多くて、どんどん重ねて混ぜてもくすみにくい。頑張ってとがらせば、細密なフォトリアルも描けるし、もちろん絵本っぽくも描ける。色と使っている紙によってカスが出る。
耐光性は高いものは☆☆☆、低いものは☆、耐光性を保証していないもの(蛍光色など)は無印で、一本一本わかりやすくなっている。
全部で150色。


海外産アーティスト用

カランダッシュルミナンス



最高級品質の色鉛筆と言われているもの。超高い。2本だけ持っているけれど、よくわからず。
2015年モデルチェンジをしたけれど、缶ケースが紙ケースになったのに、価格が上がったので、缶ケースを今のうちに取得しておくのも手か?

ファーバーカステル ポリクロモス色鉛筆



ちょっと固めと言われているけれど、薄い色合いがホルベインほど硬くない。ドイツ製の色鉛筆だけあって、色が若干地味目というか、リアル系向きな印象。
ムラになりにくく、色を重ねた時も均一に塗りやすい(薄く塗っても、紙の目が見えづらいくらいには色が塗られる)。消しゴムで消しやすい。(でも完全には消えない)
鉛筆削りでも、カッターでも削りやすい(ポリクロモスは断然カッター推奨)。細密な描写がしやすいので、フォトリアルな絵も描ける。
日本の公式サイトでは、優れた耐光性・退色することなくいつまでも高品質を保持する、といった記載がある。
全部で120色。


サンフォード カリスマカラー色鉛筆



アメリカ製の色鉛筆。ポップな色合いが多いが、木軸の色通りの発色ではない(もう少し落ち着くが、発色は結構いい。ざらざらな紙だと、すっごく鮮やか)。どことなくアメコミ風なテイストの色塗りになる気がする。
なぜか並行輸入品と、日本国内で販売しているものを比べると、「○色セット」に含まれている内容が違うし、並行輸入品のほうがなんだか粗悪品が多い印象。(木軸の真ん中から大きく芯がずれている、木軸が今にも分解しそうな感じなものがある、等)バージョンチェンジで一番色鉛筆の質に差があるものだと思う。ベロール社製のものが一番評価が高い。
軟芯だそうで、実際にホルベインアーチストよりちょっとねっとりとしている。公式サイトや海外のメイキングを見ていると「消しゴムで消しやすい」と書いてあるが、私はそうは思わない。練りけしだといいらしいけれど、実験はまだしていない。
耐光性も高いらしい。
全部で120色。

ターレンス ヴァンゴッホ色鉛筆



使っていないからわからないけれど、よく特売品が出る。75年退色しないのが売り。
全部で60色。

リラ レンブラントポリカラー



3色だけ持っている。全体的に落ち着いた感じの色合い。発色は、悪く言うと地味。よく言えば上品。アニメっぽさは出なさそう。芯はホルベインよりも軟らかく、落ち着いた印象の、絵画的な作品を書きたい人におすすめ。軸の色合いやデザインも落ち着いているので、並べて見ていると、落ち着いた作品作りをしたい人は気持ち的によさそう。
全部で72色。
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